「創業者の体験から」
ある日、母親が脳出血で倒れ、半身麻痺になり、終日介護が必要となりました。
当時は介護の事は全く解らず、自分は働かなければ生活ができない状況で、母親の収入も国民年金のみであったため、介護サービスの自己負担程度の支払い能力では、老人保健施設の入居費用も賄えない状況でした。そして、やむおえず自宅での介護生活が始まりました。
レスパイトのためショートステイを利用するのですが、年金だけでは費用が賄えませんでした。また、母も「自宅に帰りたい」「一緒にいたい」と何度も訴え続けており、途方に暮れる中、区役所の障害福祉課の方に相談に行くことになりました。
そこでのお話では、様々な制度がある事や、母自身の障害サービス利用が可能であったり、自費で支払った金額から毎月返金がある事など教えて頂きました。
救われる思いを致し、もっと早く行けばよかったと思ったものです。
しかし、私が病を患い、入院する事になった時、24時間母を看てくれるところが見つからず（母と二人暮らしで、親類も県外しかいない為）困り果てていた折、知り合いの介護士さんが私の入院中、母の面倒を無報酬で引き受けてくれることになりました。
その時は、とてもありがたく、本当に助かりました。感謝の念に堪えません。
母は現在91歳で要介護５、障害者1級で寝たきり、経管栄養状態ですが、私も母と同様年を重ね、この闘病生活に終わりのない状態に不安が見えてきました。
こうした自分の経験から、「そんな不安が少しでも無くなる施設を作りたい」との思いが原動力となり、施設事業を立ち上げることになったのです。
そして、労苦を経て、現在では老人ホームや訪問介護などの事業運営させて頂いております。
老人ホームや事業運営では、出来る限り、ご家族様に余分な手間をお掛けする事なく、可能な限りコストを抑え、24時間安心して療養生活が営めるように、働いて頂いているスタッフさんに協力して貰いながら運営しております。
看護師、介護士不足の現在、全てに手が行き届いているわけではありません。至らない点もあろうかと思います。
しかしながら、前述した起業精神をスタッフと共有し「いつかは我が身」と捉え、スタッフ一同よりよいサービスを提供出来るよう、日々精進・改善をしてまいりたいと思います。

「当社の方針」
「利用者様」「ご家族様」とケアマネージャー様、医師、行政との調整（通訳）となり、個々に必要なサービスを考え、介護保険・障害サービス・医療用語をわかり易くご説明し、サービスの選択肢を増やしていく

　そのために介護、障害サービス、生活全般のご相談にいつでも対応させて頂くと共に、わかりにくい行政の手続きのお手伝いをさせて頂きます。

介護職員が医療的ケア（痰吸引や経管栄養）を出来るよう、瑞穂区に研修所を運営しております。